九州大学ビジネス・スクール

LIVE QBS教員&修了生の声

【特別座談会】
「QBSの強みとは…」「なぜ、QBSで学ぼうと思ったのか?」など、
教員と修了生に思いのままを語っていただきました。
QBS対談

1. 総合大学の強みを生かしたビジネススクール

―― 九州大学がQBSを作った背景をお話いただけますか。
【QBS】高田

九州地域では90年代あたりまで産業の高度化が求められていました。元々、製鉄業もここから始まっていますし、近年は自動車産業も集積していますが、九州全体としてさらに高度化していくという地域のニーズがありました。
九州大学に対しては、地域産業の高度化を担う人材育成への期待があって、教育機関として専門職大学院であるビジネススクールを作ろうということになったのです。

―― 修了生のお二人がQBSに入られたきっかけや目的をお聞かせください。
【修了生】佐々木さん

私は、ある会社の開発部門でシステムエンジニアをやっていました。その時に「このままではいけない」という意識があり、新しいものを作って売る、あるいはマーケットを広げて事業を拡大していくことの必要性をすごく感じていました。でもエンジニアでしたので、経営の目線や、事業開発に必要な手順などが分からなかったんですね。そんな自分が「変えなきゃいけない」と言っても説得力がないので、MOT(技術経営)という体系的な知識を身に付けて、それを自分の課題に当てはめて2年間かけて新規事業の計画書を作って会社に出そうと思ったのがきっかけです。
当初は会社も応援してくれていたのですが、途中で経営戦略が変わって現状維持でいく、と。それでQBS在学中に転職をしました(笑)。

【修了生】山路さん

私は東京の大学を出て九州に戻り、1つの会社で12年働いた36歳のサラリーマンです。今後の、自身の市場価値や、会社や社会への貢献のあり方を考える中で「このままでよいのか」という漠然とした悩みがあったんですね。
一念発起して学び直そうと思い、まずは本を読んだりセミナーに参加したりしたのですが、学んだことが血となり肉となった実感がわきませんでした。まとまった期間で、いろいろな方のコーチを受けながら仲間と一緒にトレーニングをして、自らに負荷をかけるやり方が必要だと感じて、ビジネススクールに通うことを決めました。

QBS対談
―― ビジネススクールの中でもQBSを選んだ理由は何ですか。
【修了生】山路さん

経営についての理論的な体系であるとか、新しい考え方を取り入れるカリキュラムは、どこのビジネススクールにもあります。
その中でQBSがいいと思ったのは、やはり総合大学としての強みですね。仕事上、パブリックな面が強いのでCSTIPS(九州大学科学技術イノベーション政策教育研究センター)やQREC(九州大学ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター)といった学びもすごく充実していて魅力を感じました。それとクラスメートが多様なんだろうなとも思いましたし、留学生の方も多いと聞いたので、それも魅力でした。

【QBS】高田

九州大学がビジネススクールを持つ意味合いは、まさに総合大学の強みを活かして学びの場を提供していくということです。最近でこそ異分野融合という言葉がよく聞かれますが、九州大学はそういうことがやりやすいリソースを持っているので、大学としてビジネススクールを持つことにも大きな意味があったわけです。

高田 仁
Profile
高田 仁 Takata Megumi 修士(工学)
【主な経歴】

九州大学工学部卒業後、大手メーカーに勤務。九州大学大学院工学研究科修士課程修了、コンサルタント会社にて学術研究都市やサイエンスパークなど地域計画の立案に従事。1999年から2002年まで(株)先端科学技術インキュベーションセンター(CASTI、現東大TLO)取締役副社長兼COO。2003年に九州大学ビジネス・スクール助教授。同年10月から2010年まで九州大学知的財産本部技術移転グループリーダーを兼務。2005年から2010年まで総長特別補佐。2007年九州大学ビジネス・スクール准教授。また、2009年から翌年まで米国MIT(マサチューセッツ工科大学)客員研究員。2010年より九州大学ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター兼務。

【専門分野】
産学連携マネジメント、技術移転、技術経営(MOT)、アントレプレナーシップ


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