九州大学ビジネス・スクール

LIVE QBS教員&修了生の声

【女性 ✕ QBS 特別座談会】
さらなる成長を目指す女性たちへ
~女性MBA修了者からのメッセージ~

3. 学びが変える視野、視座、視点、そしてキャリア観

―― QBSで得た知識やスキルはどのように役立っていますか?
【修了生】古見さん

QBS入学前に、海外子会社を含む経営陣でオンラインワークショップを行い、グループ共通のパーパス・ビジョン・バリューと事業戦略を策定しました。しかし、企業戦略の授業を受けたり、ゼミで学んだりする中で、その時につくった「戦略」は現状の事業の羅列になっており、戦略と呼べるものではないことに気づいたのです。プロジェクト論文の執筆にあたって、みんなで決めたパーパス・ビジョンの実現に向け、いかに狙うところに攻め込むかについて見つめ直すことができました。私なりに策定しなおした戦略を含む変革案を論文にまとめ、社長にも提出しました。これを実行するのは組織全体にかかわることなので、上層部の説得にも取り組んでいきたいと思います。
また、QBS入学前はPL/BS※も読めず、財務や会計の知識を持ち合わせていなかったのですが、その点も克服できました。在学中にIPOを経験したのですが(2023年10月)、上場にまつわる財務関連の知識や、投資家さんの発言への理解度があがったことも実感しているところです。

※PLとはProfit and Loss statement(プロフィットアンドロスステートメント)の略で「損益計算書」。BSとはBalance Sheet(バランスシート)の略で貸借対照表です。

古見 直子
Profile
古見 直子 Furumi Naoko
株式会社西部技研 経営企画室所属

QBS20期生。アメリカで犯罪心理学の修士号取得後、国内外のコンサルティング会社やメーカーに勤務し、主にマーケティングに従事。2019年に福岡に移住し、5社目となる現職では経営企画室マネージャーとして、法務、戦略、ブランディングを担当。IPO準備プロジェクト(2023年10月に東証上場)への参画と並行してQBSに通学。

【修了生】李さん

DBEXのゼミでは社会課題を解決するために、Web3.0やNFTといった最新のテクノロジーを使ってゼロからサービスを考える機会がありました。入学前は建築やインテリア、サービスといったデジタルとは離れた業界で働いていたので、まったく知らなかった世界でしたが、すごく興味を持つようになって。AIやWeb3.0など最先端の分野に携わりたくて、働く領域を変えるため転職しました。具体的なことはまだオープンにできませんが、今の会社ではデジタルプロダクトのUIUXデザインをゼロから担当しており、学んだことを活用できたと感じています。
QBSでは、理論を学ぶというより思考を発散させていくようなものが中心。計数分析などもそうですが、正解がない問に対していろんな考え方を発散していく授業が多いんです。だから、テクノロジーの領域に精通していなくても、「その技術を使ってどんなビジネスができるか」へと思考を広げられるようになったんだと思います。

【QBS】力丸

QBS修了後は、大学の留学生センターや日本語学校の立ち上げなど、一貫して日本語教育に携わってきました。学校でのマネジメント業務に活かせたほか、日本語教師の中にビジネスをわかっている人がいなかったので、留学生へのビジネス日本語教育など、教員として教えるコンテンツも幅広くなりました。
実はQBSに入る時は、実務家教員からマネジメントを学べることに期待していたのですが、もっとも影響を受けたのは生粋の研究者である永田 晃也先生の講義。学問としての経営学の面白さを教えていただけたことが博士課程に進むきっかけにもなったんです。博士課程でダイバシティ・マネジメントについて研究している時にQBSの公募を知り、2022年4月から助教として着任しました。担当しているのは「リサーチ・スキル」。論文を書くことに慣れていないビジネス・パーソンが、プロジェクト論文を書くための助けになるようなスキルを身につけるための科目です。本来の専門とは異なりますが、QBSでの経験や知識がキャリアに役立っています。

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