そんなことはありませんよ。一般企業の会社員から専門職まで、幅広い業種・職種の方が通っています。むしろ、QBSでは多様なキャリアの方の参加を歓迎していて、外国籍の受講者も数名いて、さまざまな視点から議論を交わし、学びを深められる環境です。
クリニックの経営に悩んでいる医師・歯医師もいて、今いる領域から離れて新しい事業にチャレンジしたいという気持ちがわいてきたという方もいましたよ。
経営学の中で扱う「モチベーション」の理論などは、マネジメントの世界だけでなく、教育や子育てにも通じるものがあるんですよね。私はMBAで学んだことが案外、家庭のマネジメントにも役立っています。例えば、夫が家事をできない理由を経営学的視点で考えることもあります。「いかに知識をマネジメントし、形式知化するか」といったように、MBAの学びが日々の生活に結びつくことも多いんですよ。
私は通学のために30分早く退勤する必要があることを職場で公言し、会議を夕方に入れないようにするなど、みなさんにサポートしていただきました。朝が弱いため深夜に時間を確保して、残った仕事や勉強の時間にあてました。土日も復習やレポート作成に費やしていたため、最初はかなりきつかったですが、数ヶ月で慣れました。
在学中に出産した方や、働きながら家事育児代行サービスを活用して通学されている方もいました。工夫しながら「何があっても何とかする」という仲間の姿を見ていると、「何とでもなるんだな」という気がします。
英語が不得意な人はたくさんいらっしゃいますが、先生が「英語力より、話そうとする心意気」とおっしゃるように、簡単な受け答えでよいので、まずは話すことですね。苦手な人は上手な人のサポートを得て、きちんと単位も取得されていましたよ。
20期生は有志でLINEグループの「英語相談室」をつくりました。授業でわかりにくそうな箇所があれば、英語が得意な人が率先して「先生がおっしゃったのはこういうことです」とメッセージを送って助け合っていました。
逆に私はファイナンスが全然わからなかったので、銀行員や会計士の方に教えてもらいました。
会計・財務系科目のテスト前はオンライン勉強会でわかる人から指導してもらいました。授業だけでは理解できなかったことを、みんなと同じ目線で教えてくれる仲間がいてずいぶん助けられました。
初学者には難解な会計・財務系科目なども、助け合いながら学べるのも、職種・業種・出身学部を問わず、さまざまな方が受講しているQBSならではの雰囲気だと思います。